物事を自分の考えや経験だけで判断していませんか?
管理職として1on1でスタッフから話を聞くと「自己中心性バイアスが強い人」がいます。
というか、結構多いです。
今回はこの自己中心性バイアスのお話です。
その影響を理解して、克服する方法を考えてみましょう!
自己中心性バイアスとは?
そもそも自己中心バイアスは何かというと
「自分の経験や視点を基準にして他者や状況を理解しようとする傾向」
のことです。
これは無意識のうちに発生し、自分の立場から物事を見ることが当然だと思ってしまいます。
このバイアスが影響を及ぼすと、他者の視点や経験を理解しにくくなり、
コミュニケーションの誤解や対立が生じる可能性が高くなります。
結果的には全体を見ているようで見れていない印象です。
簡単に言えば自分の考え方強めな感じですね。
自己中心性バイアスの影響
- コミュニケーションの誤解: 自分の視点を中心に考える傾向が強いと、相手の言葉や行動を自分の視点で解釈しやすくなります。これが原因でコミュニケーションの誤解が生じ、関係が損なわれることがあります。
- 対話が限られるてしまう: 自分の意見や経験に偏りがあると、相手の対話が限られてしまう、制約される可能性があります。新しい意見や視点を受け入れにくくなり、成長や学びの機会を逃すことがあります。
- 人間関係のマイナス: 自分中心的な態度は、人間関係において信頼を損なう要因となります。相手の立場や感情を理解せずに行動することで、対立や不和が生じる可能性が高まります。
自己中心性バイアスの影響として上記3つが挙げられます。
自分自身の考えや行動で結果を出してきた人は、
今までやってきた方法が答えであることは理解できます。
結果を出してきたのですから。
その中で特に、過去に学んできた環境も影響します。
例えば、先輩や上司が「自己中心性バイアス」が強い人から教育を受けてきた場合
自ずとそういう傾向が強い気もします。
でも、今はその時と環境が違いませんか?
以前は似た思考・意見の人の集まりだったかもしれません。
だからうまくいったのかもしれない。
今の環境 はどうですか?
今の周りの人達、 今の自分の立ち位置はどうですか?
環境が変われば以前の方法ではうまくいかないことがたくさん出てきます。
自己中心性バイアスを克服するには?
ではどうやって解決しましょう?
- 意識的に視点を変化させる: 意識的に相手や他の視点を考え、自分の経験だけでなく、相手の立場や感情にも目を向けるよう心がける。
- 積極的に質問する:相手の意見や経験に興味を持ち、積極的に質問することで、自分の視点を広げることができます。開かれた会話が新たな理解を生むことがあります。
- 感謝と共感を表現する:相手の視点や考えを認め、感謝を表すことで、自己中心的な態度を和らげることができます。
この3つがありますが、そんな簡単には克服できないでしょう。
自分だけで自己中心性バイアスを克服するのはとても難しいと思います。
そんな時こそ、上司や先輩の出番となります。
簡単に「この視点で考えるとどう?」みたいな問いかけてみてはどうでしょうか。
自己中心性バイアスが強い人は一筋縄では行きませんが・・・
自己中心性バイアスは誰にでも潜んでいるものです。
しかしそれは、
意識的な努力と積極的なコミュニケーションによって乗り越えることができます。
他者との理解を深め、対話を通じてより豊かな人間関係を築くために、
自己中心性バイアスをほぐしてみてはどうでしょうか?
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