医療技術職で働く人たちは「職人」って感じです。
「職人気質」の人が多いと感じます。
全ての人たちがという訳ではありませんが・・・
基本的に「自分の技術・知識」を向上させる事に興味があります。
「自分の組織」を良くすることはあまり考えていないように感じます。
指導する側も技術の指導はしますが、組織について教えることはありません。
以前の僕もそうでした。
技術や知識は教えます。
しかし、組織については何も指導していませんでした。気にもしていなかった。
自分自身が組織について何も知らないからです。勉強していないからです。
だから、教えることができなかった。
医療技術者は技術を向上させていく事が最も重要であることは間違っていないと思います。
そのことが患者のため、務める病院のためになるからです。
しかし、僕自身の立場が変わり組織マネージメントを始めると、この職人気質の高いメンバーをまとめることがものすごく大変です・・・。
チーム医療
現在の医療は「チーム医療」です。他職種で連携して医療を行っています。
このチームは様々な職人の集まりです。
各々が専門性を発揮して医療を行います。
他職種で組まれるこのチームに必要なのは専門知識と技術、コミュニケーション能力です。
「組織」についての知識がなくても基本的には「医療チーム」として機能します。
反対に、十分な専門知識と技術がなければ役に立ちません。
組織を考えさせる
医療技術職の育成は、「職人」を育てれば十分な感じがします。
昔はその傾向が強かったと思います。現在もそのような施設は多くあります。
職人の集まりでうまくいっていればそれで良いとも思います。
しかし、マネジメントを勉強していく中で
「全体は個の総和に勝る」
という言葉を読んでから組織のマネジメントを考え直しました。
皆が組織を意識することで組織全体が成長する。
技術や知識だけでなく組織を考えて動けば医療全体がもっと良くなる。
そのためには何をしたら良いか?
どうやって組織を意識させ成長させられるか?
まずは、目的・目標をはっきり伝えることでしょうか・・・。