「何を言いたいのかな?」を解消!医療現場でも使える伝え方のフレームワーク「SBAR」


今回は、報告やコミュニケーションの場面で大いに役立つ 「SBAR」 というフレームワークについてお話しします。
「スタッフが一生懸命伝えてくれるけど、話がよく分からない…」なんて経験、ありませんか?
僕も管理職になりたての頃、よく悩みました。

でも、この「SBAR」を活用するようになってから、コミュニケーションが驚くほどスムーズになったんです。


SBARって何?

SBARは、医療現場でよく使われるフレームワークで、次の4つの要素で構成されています。

  • S:Situation(状況)
  • B:Background(背景)
  • A:Assessment(評価)
  • R:Recommendation(提案)

この順番で話を組み立てることで、簡潔で分かりやすい報告や提案ができるようになります。


具体例で学ぶSBAR

例えば、機械トラブルが発生した場合:

1️⃣ S(状況)
「機械のトラブルが起きています。」

2️⃣ B(背景)
「この機械は※※という作業で使用予定でした。」

3️⃣ A(評価)
「異音がしており、このまま使用するのは危険です。」

4️⃣ R(提案)
「他の機械に切り替えるため、準備に〇〇分と人手が必要です。」

どうでしょう?
伝える側も話しやすいし、聞く側も「なるほど」と理解しやすい流れですよね。
特に重要なのは「R(提案)」です。これがないと「で、どうするの?」と聞き返されてしまいます。


SBARを深掘り!さらに効果的に使うコツ

S:状況は一文でシンプルに

最初に「今起きていること」を一言で伝えます。
ポイントは、聞き手がすぐに全体像をつかめるようにすること

B:背景で文脈を共有

「なぜこの状況が発生したのか」を説明します。
背景が抜けていると、話の重要性が伝わりません。

A:評価には自分の判断を

ここでは単なる情報提供ではなく、自分なりの考えを含めることが大切です。
聞き手が「なるほど、そういうことか」と納得しやすくなります。

R:提案は具体的に

最後に「次にどうすれば良いか」の提案を付け加えます。
これがあることで、聞き手が即座に行動に移せます。


SBARのメリット

  • 効率的なコミュニケーション
    必要な情報が整理され、無駄が省けます。
  • 冷静な判断が可能に
    特に緊急時、情報を整理して伝えることで落ち着いて行動できます。
  • 信頼感の向上
    しっかり考えた提案を含む報告は、上司や同僚からの信頼につながります。

日常業務での活用法

1️⃣ 会議やプレゼンの場面
複雑な話でも、SBARに沿って組み立てると聞き手に伝わりやすいです。

2️⃣ トラブル発生時の報告
時間のない場面でも、要点がまとまった報告ができます。

3️⃣ 後輩や新人の指導
チームで統一した伝え方をすることで、情報共有がスムーズになります。


まとめ

「何を言いたいのかな?」と感じることが減れば、日常のコミュニケーションがもっとスムーズになりますよね。
ぜひ、SBARを日々の業務に取り入れてみてください!
ちょっとした工夫で、あなたの伝え方がさらに洗練されるはずです

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